伝記映画『スティーブ・ジョブズ』、米国で16日に公開
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【AFP＝時事】米アップル（Apple）の共同創設者、故スティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）氏の人生を描いた伝記映画『スティーブ・ジョブズ（Jobs）』が16日、米国で公開される。ビジョンあふれるコンピューター業界のカリスマだったジョブズ氏の伝記映画は2作品が予定されており、1作目の公開となる。
ジョブズ氏の死去から2年近く経ち公開される『スティーブ・ジョブズ』は、俳優アシュトン・カッチャー（Ashton Kutcher）がジョブズ氏役で主演する独立系の映画だ。アップル共同創設者のスティーブ・ウォズニアック（Steve Wozniak）氏の協力の下でソニー（Sony）が製作している、より大がかりな予算の映画を先駆けての公開だ。
■主演アシュトン・カッチャーの決意
『スティーブ・ジョブズ』は今年のサンダンス映画祭（Sundance Film Festival）でプレミア上映されたが、評論家らの評価はいまひとつだった。
ジョシュア・マイケル・スターン（Joshua Michael Stern）監督と脚本家のマット・ホワイトリー（Matt Whiteley）氏は、ジョブズ氏をおおむね好意的に描いている。だが、ジョブズ氏が妊娠中の恋人と別れたことや、生まれた娘の認知を拒否したことなど、物議を醸すようなジョブズ氏の側面についても描写している。
1月に米サンフランシスコ（San Francisco）で開催されたアップル製品の年次ファンイベント「MacWorld/iWorld」でアシュトン・カッチャーは、ジョブズ氏の役柄を演じるのに及び腰だったことを明かした。「誰もが自分なりの評価や批判を持っているような人物を演じることは、とてもとても怖かった」。演技に当たっては、ジョブズ氏の古い動画を繰り返し見て、声や癖をまねたという。さらには役に入り込むために、果物とニンジンジュースしか口にしないというジョブズ氏の厳格な食事法もまねをした──その結果、撮影開始の2日前にカッチャーは、強い痛みを感じて病院で治療を受けることになった。
■スティーブ・ウォズニアック氏からの批判
だが、カッチャーの主演映画は、スティーブ・ウォズニアック氏から冷ややかな反応を受けた。「スティーブ（ジョブズ氏）が私に、コンピューターの進む未来をレクチャーしている。事実は正反対だった」とウォズニアック氏は米紙ロサンゼルス・タイムズ（Los Angeles Times）に語った。「当時、スティーブは失敗に次ぐ失敗だった。驚くべきビジョンを持っていたが、それを実践する能力がなかった。映画が真実を描いているとすれば、私はびっくりだ」
このウォズニアック氏の批判に対し、カッチャーはエンターテインメント情報誌ハリウッド・リポーター（Hollywood Reporter）で『スティーブ・ジョブズ』を弁護している。「まず、スティーブ・ウォズニアック氏は別の映画会社の製作するスティーブ・ジョブズ映画に協力するために金をもらっている。だから、そのことに関連する意見を言うだろう。次に、ウォズニアック氏は、自分のアップルに対する貢献を公平に描いてほしいと考えている。でもこの映画は『Jobs』という題名で、ジョブズ氏についての映画だ。だからジョブズ氏のアップルに対する貢献により重点を置いている」
一方、ソニーとウォズニアック氏の伝記映画は、ウォルター・アイザックソン（Walter Isaacson）氏が手掛けたジョブズ氏公認の伝記「スティーブ・ジョブズ」を原作に、『ソーシャル・ネットワーク（The Social Network）』で知られる大物脚本家アーロン・ソーキン（Aaron Sorkin）氏が脚本を執筆する。
ソーキン氏は、ジョブズ氏の開発した3つの有名製品に絡めて、ジョブズ氏の半生を3章に分けて描く計画を明らかにしている。監督や配役はまだ決まっていない。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130813-00000053-jij_afp-ent
※この記事の著作権は配信元に帰属します。
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【AFP＝時事】米アップル（Apple）の共同創設者、故スティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）氏の人生を描いた伝記映画『スティーブ・ジョブズ（Jobs）』が16日、米国で公開される。ビジョンあふれるコンピューター業界のカリスマだったジョブズ氏の伝記映画は2作品が予定されており、1作目の公開となる。
ジョブズ氏の死去から2年近く経ち公開される『スティーブ・ジョブズ』は、俳優アシュトン・カッチャー（Ashton Kutcher）がジョブズ氏役で主演する独立系の映画だ。アップル共同創設者のスティーブ・ウォズニアック（Steve Wozniak）氏の協力の下でソニー（Sony）が製作している、より大がかりな予算の映画を先駆けての公開だ。
■主演アシュトン・カッチャーの決意
『スティーブ・ジョブズ』は今年のサンダンス映画祭（Sundance Film Festival）でプレミア上映されたが、評論家らの評価はいまひとつだった。
ジョシュア・マイケル・スターン（Joshua Michael Stern）監督と脚本家のマット・ホワイトリー（Matt Whiteley）氏は、ジョブズ氏をおおむね好意的に描いている。だが、ジョブズ氏が妊娠中の恋人と別れたことや、生まれた娘の認知を拒否したことなど、物議を醸すようなジョブズ氏の側面についても描写している。
1月に米サンフランシスコ（San Francisco）で開催されたアップル製品の年次ファンイベント「MacWorld/iWorld」でアシュトン・カッチャーは、ジョブズ氏の役柄を演じるのに及び腰だったことを明かした。「誰もが自分なりの評価や批判を持っているような人物を演じることは、とてもとても怖かった」。演技に当たっては、ジョブズ氏の古い動画を繰り返し見て、声や癖をまねたという。さらには役に入り込むために、果物とニンジンジュースしか口にしないというジョブズ氏の厳格な食事法もまねをした──その結果、撮影開始の2日前にカッチャーは、強い痛みを感じて病院で治療を受けることになった。
■スティーブ・ウォズニアック氏からの批判
だが、カッチャーの主演映画は、スティーブ・ウォズニアック氏から冷ややかな反応を受けた。「スティーブ（ジョブズ氏）が私に、コンピューターの進む未来をレクチャーしている。事実は正反対だった」とウォズニアック氏は米紙ロサンゼルス・タイムズ（Los Angeles Times）に語った。「当時、スティーブは失敗に次ぐ失敗だった。驚くべきビジョンを持っていたが、それを実践する能力がなかった。映画が真実を描いているとすれば、私はびっくりだ」
このウォズニアック氏の批判に対し、カッチャーはエンターテインメント情報誌ハリウッド・リポーター（Hollywood Reporter）で『スティーブ・ジョブズ』を弁護している。「まず、スティーブ・ウォズニアック氏は別の映画会社の製作するスティーブ・ジョブズ映画に協力するために金をもらっている。だから、そのことに関連する意見を言うだろう。次に、ウォズニアック氏は、自分のアップルに対する貢献を公平に描いてほしいと考えている。でもこの映画は『Jobs』という題名で、ジョブズ氏についての映画だ。だからジョブズ氏のアップルに対する貢献により重点を置いている」
一方、ソニーとウォズニアック氏の伝記映画は、ウォルター・アイザックソン（Walter Isaacson）氏が手掛けたジョブズ氏公認の伝記「スティーブ・ジョブズ」を原作に、『ソーシャル・ネットワーク（The Social Network）』で知られる大物脚本家アーロン・ソーキン（Aaron Sorkin）氏が脚本を執筆する。
ソーキン氏は、ジョブズ氏の開発した3つの有名製品に絡めて、ジョブズ氏の半生を3章に分けて描く計画を明らかにしている。監督や配役はまだ決まっていない。【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130813-00000053-jij_afp-ent
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