日朝関係に新展開か?横田さん夫妻が孫と初面会
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北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父滋さん(81)、母早紀江さん(78)夫妻は、孫でめぐみさんの娘キム・ウンギョン(ヘギョン)さん(26)とモンゴル・ウランバートルで初めて面会していたことが分かった。外務省が16日発表した。ウンギョンさんは夫や娘とみられる女児も同伴。今回の面会実現で、中断状態が続く日朝政府間協議の再開につながる可能性もある。
横田夫妻が孫と面会したのは10〜14日。この3人の面会は、日本人拉致問題をめぐる懸案の一つだった。
政府関係者によると、面会の場にはウンギョンさんの夫や、その娘とみられる人物も同伴。めぐみさんの夫である金英男氏は同席しなかった。これまで、ウンギョンさんの明確な結婚情報はなく、横田夫妻にとっても、ひ孫にあたる存在が浮上のは初めて。日本側関係者は「横田夫妻に、ひ孫にあたる存在を見せることで、情に訴え和解ムードを促す北朝鮮側の狙いが見え隠れする」と指摘した。
横田夫妻は16日夜、「奇跡的なことで大きな喜び。全被害者救出のためになることを切望している」との談話を発表。17日に記者会見する。早紀江さんは、拉致被害者家族の支援組織「救う会」に「めぐみの生存への確信は面会後も全く揺らいでいない」と語った。
面会は、3日の日朝赤十字会談の際に、個別に開いた外務省担当者による非公式協議で合意した。面会を通じ、めぐみさんの消息に関しての何らかの情報が伝えられた可能性もあり、「救う会」の西岡力会長は、今回の面会で「北朝鮮側は新たな“死亡の根拠”を出さなかった」としている。
北朝鮮はこれまで、めぐみさんは死亡したと説明しており、一貫して3人の面会を求めてきた。一方で、横田夫妻は拉致問題の幕引きに利用されることを警戒。慎重に機会をうかがっていた。
コリア・レポート編集長の辺真一氏によると、今回の面会は12年11月の日朝政府間協議で合意されたが、翌12月の北朝鮮のミサイル発射と日本の政権交代で棚上げに。安倍政権が仕切り直し、このタイミングで実現した。北朝鮮側にとっては、北朝鮮に眠る日本人遺骨の問題を介して日本を対話に深く取り込み、北朝鮮包囲網を揺さぶる狙いもあるようだ。
辺氏は「拉致問題の象徴であるめぐみさんの問題で白黒つけ、拉致問題を動かす。安否不明者の再調査に乗り出し、日本の経済制裁を緩和させるのが最大の目的だ」と指摘。日本外務省は今回の面会を前向きな動きと捉え、政府間協議再開も模索する考え。北朝鮮の思惑通りにならないよう慎重な対応が求められる。
▽キム・ウンギョン(ヘギョン) 87年9月13日生まれの26歳。日本のDNA鑑定で滋さん、早紀江さんの孫と確定。拉致被害者の地村保志さんの次男と同じ幼稚園に通っていた。日本政府調査団が02年9月、平壌で行った聞き取り調査では「母は5、6歳の時に死亡した。私を愛してくれた」と話した。06年6月に英男氏が「本名はウンギョン」と明らかにし、金日成総合大コンピューター学科に在学していると説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140317-00000034-spnannex-soci
※この記事の著作権は配信元に帰属します。
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北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父滋さん(81)、母早紀江さん(78)夫妻は、孫でめぐみさんの娘キム・ウンギョン(ヘギョン)さん(26)とモンゴル・ウランバートルで初めて面会していたことが分かった。外務省が16日発表した。ウンギョンさんは夫や娘とみられる女児も同伴。今回の面会実現で、中断状態が続く日朝政府間協議の再開につながる可能性もある。
横田夫妻が孫と面会したのは10〜14日。この3人の面会は、日本人拉致問題をめぐる懸案の一つだった。
政府関係者によると、面会の場にはウンギョンさんの夫や、その娘とみられる人物も同伴。めぐみさんの夫である金英男氏は同席しなかった。これまで、ウンギョンさんの明確な結婚情報はなく、横田夫妻にとっても、ひ孫にあたる存在が浮上のは初めて。日本側関係者は「横田夫妻に、ひ孫にあたる存在を見せることで、情に訴え和解ムードを促す北朝鮮側の狙いが見え隠れする」と指摘した。
横田夫妻は16日夜、「奇跡的なことで大きな喜び。全被害者救出のためになることを切望している」との談話を発表。17日に記者会見する。早紀江さんは、拉致被害者家族の支援組織「救う会」に「めぐみの生存への確信は面会後も全く揺らいでいない」と語った。
面会は、3日の日朝赤十字会談の際に、個別に開いた外務省担当者による非公式協議で合意した。面会を通じ、めぐみさんの消息に関しての何らかの情報が伝えられた可能性もあり、「救う会」の西岡力会長は、今回の面会で「北朝鮮側は新たな“死亡の根拠”を出さなかった」としている。
北朝鮮はこれまで、めぐみさんは死亡したと説明しており、一貫して3人の面会を求めてきた。一方で、横田夫妻は拉致問題の幕引きに利用されることを警戒。慎重に機会をうかがっていた。
コリア・レポート編集長の辺真一氏によると、今回の面会は12年11月の日朝政府間協議で合意されたが、翌12月の北朝鮮のミサイル発射と日本の政権交代で棚上げに。安倍政権が仕切り直し、このタイミングで実現した。北朝鮮側にとっては、北朝鮮に眠る日本人遺骨の問題を介して日本を対話に深く取り込み、北朝鮮包囲網を揺さぶる狙いもあるようだ。
辺氏は「拉致問題の象徴であるめぐみさんの問題で白黒つけ、拉致問題を動かす。安否不明者の再調査に乗り出し、日本の経済制裁を緩和させるのが最大の目的だ」と指摘。日本外務省は今回の面会を前向きな動きと捉え、政府間協議再開も模索する考え。北朝鮮の思惑通りにならないよう慎重な対応が求められる。
▽キム・ウンギョン(ヘギョン) 87年9月13日生まれの26歳。日本のDNA鑑定で滋さん、早紀江さんの孫と確定。拉致被害者の地村保志さんの次男と同じ幼稚園に通っていた。日本政府調査団が02年9月、平壌で行った聞き取り調査では「母は5、6歳の時に死亡した。私を愛してくれた」と話した。06年6月に英男氏が「本名はウンギョン」と明らかにし、金日成総合大コンピューター学科に在学していると説明した。
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