全国初の雪氷冷房 六ケ所村に東北最大級データセンター建設へ
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青森県内外のIT関連企業が、インターネット経由でデータを保存・活用する「クラウドコンピューティング」(クラウド)の運営会社を設立し、六ケ所村のむつ小川原開発地区にデータセンターを建設することが3日、分かった。東北最大級の規模で、県内への大規模施設立地は初めて。冷涼な気候と雪氷による全国初の空調方式を採用し、2014年11月着工、15年秋の操業開始を目指す。
県や参画企業関係者によると、運営会社は「青い森クラウドベース」。サン・コンピュータ(八戸市)とマルマンコンピュータサービス(弘前市)が各1千万円、テクニカルブレイン(東京)が2千万円を出資し、資本金4千万円で5月に設立した。マルマン社内に本社を置き、同社社長の長内睦郎氏が社長、サン社社長の三浦克之氏が副社長をそれぞれ務める。
開発地区のうち、使用済み核燃料再処理工場の西側にある弥栄平地区に鉄骨平屋のセンターを整備し、最新型サーバーや記憶装置などで構成するラックを300台設置。敷地は約1万2千平方メートルを確保しており、将来的な増設も視野に入れる。操業開始に伴い、監視人員など10人前後の新規雇用を見込んでいる。
24時間態勢で稼働するセンターは、高額な電気料金がネックだが、村内の風力発電を電源に活用することでコスト低減を実現。サーバーの冷房には冷涼な気候と雪氷を活用する。北国のデメリットを逆手に取った形だ。
データセンターの開設をめぐり、県は10年度から誘致活動に力を注いできた。開発地区では、省エネルギー型の実証試験を行ってきた経緯もあり、県新産業創造課の鈴木章文課長は取材に、「成果が実ったと実感している。同社の立地を呼び水とし、引き続き情報産業の振興に取り組みたい」と喜びを語った。
運営会社役員は5日、県庁に三村申吾知事を訪ね、事業概要などを説明する予定だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140604-00010000-dtohoku-l02
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