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シガー・ロス『Kveikur』 【インタビュー】〈原点回帰〉を経て音楽的な新境地を切り拓いた新作

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その導火線に点けられた火を、誰も消すことはできないだろう。パワフルなベースとドラムス、そして美しい歌声に導かれ、いま新たな物語が幕を開けようとしている

サウンドから溢れ出る興奮

今年5月に開催されたジャパン・ツアーでは、日本武道館をソールドアウトにするという快挙を成し遂げたシガー・ロスが、3人編成になってから初となるニュー・アルバム『Kveikur』をリリース。近作とはガラリと雰囲気を変えた本盤は、新章の幕開けを鮮烈に告げる一枚である。

まずは前作『Valtari』からの流れを簡単に整理しておこう。実のところ、『Kveikur』のソングライティングが始まったのは『Valtari』に着手する前。ヨンシーのソロ活動が一段落し、シガー・ロスを再始動させる時点でキャータン(キーボード)の脱退はすでに決まっていたため、残る3人で曲作りをスタートさせたそうだ。しかし、まだキャータンと手掛けて未完成のままになっているナンバーがいくつか残っていたため、先にそれを仕上げてしまおうということで、『Valtari』が誕生した。シガー・ロスにしては珍しく、過去の音源に手を加えた編集盤的な内容になっていたのには、そのような理由があったのである。

彼らにとっては変則的なアルバムだったこともあり、何度もレコーディングの中断と再開を繰り返して作業は難航。その努力が実って『Valtari』は全米7位、全英8位というバンド史上最高のチャート・アクションを見せたが、メンバーにとってはセールス面での達成感よりも、ようやく苦しい制作が終わったという解放感のほうが大きかったようだ。実際、『Valtari』から約11か月という短いスパンで『Kveikur』が届けられたことからも、いまの彼らの精神状態の良好さとバンドとしての勢いが感じられるだろう。

「新作のレコーディングには本当に興奮した。『Valtari』は作るのがとても大変なアルバムだったから、新しい曲に取り組めてワクワクしていたんだ。その興奮はサウンドからも感じ取れると思う」(ヨンシー、ヴォーカル/ギター/キーボード/ハーモニカ:以下同)。

確かに、深い霧の向こうから聴こえてくるようなアブストラクトで幽玄とした前作とは対照的に、本作からは溢れんばかりのエネルギーが感じられる。アルバムのタイトルはアイスランド語で〈導火線〉を意味するらしく、なるほど、ここでのサウンドは力強くて爆発的だ。特に象徴的なのは重苦しい轟音で迫り来る“Brennisteinn”で、これはさしずめ〈シガー・ロス流のヘヴィー・メタル〉と言ったところだろう。〈こんなシガー・ロスは聴いたことがない〉——思わずそんな言葉が口をついて出るくらい衝撃的な一曲である。総じて「とてもムーディーで、ダークで、ところどころ容赦ない感じのアルバム」とのヨンシーのコメントが、ぴったりと当てはまる内容だと言っていい。


キーワードは〈原点回帰〉

もちろん、彼らの大きな魅力のひとつである、母国アイスランドの自然を思わせる神秘的な空気感や、純粋で繊細な雰囲気は変わらない。だが、いつもは穏やかで美しい自然も、時には牙を剥いて猛威を振るうことがある。『Kveikur』にはそんな荒々しさも備わっているように感じた。

「うん、実際に歌詞はこれまでよりもダークな内容で、自然と人間をテーマにしているところがあるから、君の言っていることはよくわかる。ただ、いつもよりヘヴィーに聴こえるのは、キャータンが抜けたぶん、ドラムスとベースがアルバムを引っ張っていくようなサウンドにしたからかもしれないね。3人になってしまったから、これまでとは違う音作りをしなくちゃいけないっていうことで、コンピューターのプラグインもたくさん使った。僕はギターを弓で弾いてみたし……。そうやって自分たちで演奏した楽器の音色を、サンプリングして楽曲を組み立てていったんだよ。とにかく、いっぱい実験をしたんだ。いままでのアルバムは互いに音で会話しながら作っていくような感じだったけど、今回は実際に話し合うようになって。そこで出てきたキーワードが〈原点回帰〉だったんだよね。『Valtari』の前に発表した2枚のアルバムはポップな作品だったから、それ以前みたいにムーディーでダークな方向に持っていきたいっていうのが意識にあったんだ」。

ヨンシーが〈原点回帰〉という言葉を出している通り、やはり新たに3人編成となったところで、もう一度デビュー当初の気持ちに立ち返り、心機一転してアルバムを作りたかったのだろう。バンド史上もっともアグレッシヴな仕上がりでありながら、どこか晴れやかで風通しが良いというアンビヴァレンスを感じさせるのも、そういった点に起因しているのかもしれない。何にせよこのニュー・アルバムは、気持ちのうえではリフレッシュしつつ、音楽的にはさらなる新境地へと向かってみせた作品だ。ここからシガー・ロスの新しい時代が始まる——本作を聴けば、誰もがそう確信させられるに違いない。


★記事の続きは下記リンクからどうぞ!


(インタヴュー・文/小林祥晴 bounce356号掲載)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130704-00010000-tower_r-musi
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