アングル:スノーデン問題、米国の中国追及を鈍らせる可能性
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[ワシントン 8日 ロイター] - 今週ワシントンで行われる米中戦略・経済対話では、米政府は知的財産権(IP)や企業秘密の盗用などのサイバーセキュリティーの問題を、主要な議題の1つに据えている。
しかし、エドワード・スノーデン容疑者が米政府機関による情報監視活動を暴露したことで、米国は中国に対して、強い態度で臨むことができないかもしれない。
米国は、中国が米国の企業や研究機関をハッキングして知的財産権を盗み出している、と主張。毎年、多額の被害を被っているとしている。オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は先月の会談で友好ムードを演出したが、こうしたサイバーセキュリティーなど難しい問題で実際に協力することができるのか、関係者は注目している。
米コンサルタント会社APCOワールドワイドのシニアカウンセラーで、中国の資本主義や産業政策に関する著作を持つジェームズ・マクレガー氏は「スノーデン事件は問題を複雑にした。中国政府は『あなたもやる。われわれもやる。何がいけないのか』と開き直るだろう。企業へのハッキングを通じた窃盗は続く」と指摘している。
ルー米財務長官は先週、サイバー上の窃盗行為について、中国政府に対応を強く迫ると強調。これは「サイバーエリアのほかの問題とは異なる」との姿勢を表明した。
米政府は、多くの国家が互いをスパイしているとして自らの行動を擁護。スノーデン容疑者が暴露したような情報機関によるスパイ活動と、テクノロジーの窃盗とはまったく別の問題との立場を示している。米政府当局者は、中国が政府の主導で知的財産権の窃盗行為を働いていることは、その規模の大きさにおいて特異としている。
米司法省は先週、米風力発電部品大手AMSC<AMSC.O>から企業秘密を盗んだとして、中国の風力発電用タービンメーカー大手の華鋭風電科技集団(シノベル)<601558.SS>と同社従業員2人を刑事訴追した。被害額は8億ドル、とされている。
一方の中国政府は、中国こそがサイバースパイの犠牲者と反論、中国が米企業のコンピューターに不正侵入しているとの批判を受け流している。中国国営通信社の新華社は先月、スノーデン問題について、米国が「現代における最大の悪党」であることを証明したと報道。中国のサイバー攻撃を非難するのは偽善的だ、と報じている。
<米企業は年間3200億ドルの被害>
最近のリポートによると、知的財産権の窃盗で、米企業は年3200億ドルの損害を被っている。これは、米国による対アジア輸出の年額に相当する規模、という。
知的財産権の窃盗問題に関する米超党派グループは、5月の報告書で、米企業の知的財産権が盗まれる事件のうち、50─80%に中国が関与していると指摘した。
米超党派グループは、金融関連の制裁や輸入禁止措置、米金融市場におけるブラックリスト掲載など、知的財産権の盗用に対する罰則を強化するよう求めている。
(Paul Eckert記者;翻訳 吉川彩;編集 吉瀬邦彦)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130709-00000055-reut-int
※この記事の著作権は配信元に帰属します。
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[ワシントン 8日 ロイター] - 今週ワシントンで行われる米中戦略・経済対話では、米政府は知的財産権(IP)や企業秘密の盗用などのサイバーセキュリティーの問題を、主要な議題の1つに据えている。
しかし、エドワード・スノーデン容疑者が米政府機関による情報監視活動を暴露したことで、米国は中国に対して、強い態度で臨むことができないかもしれない。
米国は、中国が米国の企業や研究機関をハッキングして知的財産権を盗み出している、と主張。毎年、多額の被害を被っているとしている。オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は先月の会談で友好ムードを演出したが、こうしたサイバーセキュリティーなど難しい問題で実際に協力することができるのか、関係者は注目している。
米コンサルタント会社APCOワールドワイドのシニアカウンセラーで、中国の資本主義や産業政策に関する著作を持つジェームズ・マクレガー氏は「スノーデン事件は問題を複雑にした。中国政府は『あなたもやる。われわれもやる。何がいけないのか』と開き直るだろう。企業へのハッキングを通じた窃盗は続く」と指摘している。
ルー米財務長官は先週、サイバー上の窃盗行為について、中国政府に対応を強く迫ると強調。これは「サイバーエリアのほかの問題とは異なる」との姿勢を表明した。
米政府は、多くの国家が互いをスパイしているとして自らの行動を擁護。スノーデン容疑者が暴露したような情報機関によるスパイ活動と、テクノロジーの窃盗とはまったく別の問題との立場を示している。米政府当局者は、中国が政府の主導で知的財産権の窃盗行為を働いていることは、その規模の大きさにおいて特異としている。
米司法省は先週、米風力発電部品大手AMSC<AMSC.O>から企業秘密を盗んだとして、中国の風力発電用タービンメーカー大手の華鋭風電科技集団(シノベル)<601558.SS>と同社従業員2人を刑事訴追した。被害額は8億ドル、とされている。
一方の中国政府は、中国こそがサイバースパイの犠牲者と反論、中国が米企業のコンピューターに不正侵入しているとの批判を受け流している。中国国営通信社の新華社は先月、スノーデン問題について、米国が「現代における最大の悪党」であることを証明したと報道。中国のサイバー攻撃を非難するのは偽善的だ、と報じている。
<米企業は年間3200億ドルの被害>
最近のリポートによると、知的財産権の窃盗で、米企業は年3200億ドルの損害を被っている。これは、米国による対アジア輸出の年額に相当する規模、という。
知的財産権の窃盗問題に関する米超党派グループは、5月の報告書で、米企業の知的財産権が盗まれる事件のうち、50─80%に中国が関与していると指摘した。
米超党派グループは、金融関連の制裁や輸入禁止措置、米金融市場におけるブラックリスト掲載など、知的財産権の盗用に対する罰則を強化するよう求めている。
(Paul Eckert記者;翻訳 吉川彩;編集 吉瀬邦彦)
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