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　長崎市が、かつて徴用された朝鮮人の血と汗の染み込んでいる「軍艦島」を世界遺産に登録するため、マーケティングを本格化させている。

　軍艦島と通称される長崎県端島は、長崎港から18キロの距離にある島で、1890年に三菱が埋め立て工事で島を拡張し、海底鉱山を運営した。1944年から45年にかけて、軍艦島の炭鉱に朝鮮人約800人が強制動員され、このうち122人が炭鉱事故などで死亡したといわれている。

　グーグルは最近、長崎市の協力を得て軍艦島の内部を撮影し、ストリートビューで公開した。軍艦島は観光客に一部公開されているが、崩壊事故などの危険があるため、かなりの地域は立ち入り禁止になっている。しかし長崎市は、グーグルの撮影チームが立ち入り禁止区域を撮影できるように協力した。当初、撮影チームは軍艦島で直接撮影を行う予定だったが、事故の危険などを考慮してコンピューターグラフィックで処理した。

　長崎市は最近、軍艦島の高層アパートや炭鉱施設を保存し、世界文化遺産指定の前段階となる国からの文化財指定を得ようとしている。軍艦島は1970年代に三菱が廃鉱を宣言した後無人島と化し、炭鉱開発のため建てられた労働者の住宅用高層アパートは、廃虚のまま放置されている。

　長崎市は、2009年から軍艦島の一部地域を観光コースとして開発し、一般に公開している。長崎市は、軍艦島や三菱重工長崎造船所などが日本の近代化産業施設に当たるという理由から、世界文化遺産への登録を目指している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130709-00000660-chosun-kr
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