【面白バラエティ動画】＋α 2013年08月09日

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　■売却先に「私のもの」

　米国の高級宝飾ブランド「ティファニー」から総額２１１万ドル（約２億６００万円）ものダイヤモンドの指輪などを盗み、売りさばいていたとして、窃盗容疑で同社のイングリッド・レダーハースオクン前副社長（４６）が米連邦捜査局（ＦＢＩ）に逮捕された。レダーハースオクン被告は７月２６日の公判で罪を認め、同社とも弁済することで合意。“セレブ”な副社長はなぜ犯罪に手を染めたのか。（大谷卓）

　ロイター通信やＦＢＩによると、被告は商品開発・管理を担当する副社長だった２０１２年１１月から今年２月までの間、ダイヤモンドやプラチナの指輪、ペンダントなど計１６５点を無断で持ち出し、ニューヨーク・マンハッタンの仲介人に転売した疑いがもたれている。

　その手口は“巧妙”だった。

　販売しても問題がない商品を「傷がついている」と理由をつけたり、「紛失した」などとしたりして会社に報告。同僚らに疑われないように、持ち出す商品は１回１万ドル以下に限定。売却先には「わたし個人のものだ」と説明していた。

　被告の夫は、富裕層や機関投資家からカネを集めて運用するヘッジファンドのマネジャーを務める“やり手”だ。２人は、米コネティカット州の高級住宅街ダーレンに居宅を構え、セレブな生活を送っていた。

　ＦＢＩによると、社内で昨年１１月から始めた商品の棚卸し調査の結果、被告の犯行が発覚。関係者はそのリストを見て驚いた。

　１８カラットの金のダイヤモンドの腕輪に、１８カラットの金のダイヤモンドのイヤリングやダイヤモンドの指輪、金と宝石をちりばめた腕輪、プラチナ、ダイヤモンドのペンダント…。

　そのうえ、被告は会社に対し、虚偽報告を繰り返していた。

　２月にリストラされたが、退社後に自らの犯行が発覚することを見越して、犯行にかかわる報告書の下書きがコンピューター上にあると主張。上司がそんな報告は知らないと言うと、オフィスに白い封筒を残したと、さらに嘘を重ねた。

　多額のカネはどこに消えたのだろうか。

　告訴状などによると、消えたカネの一部は夫の口座へと流れ、それを元手にヘッジファンドを運用していたともされる。

　商品開発・管理の責任者という自らの立場を利用し、窃盗を繰り返し、嘘に嘘を塗り重ねる…。セレブの割には小ざかしい犯行だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130809-00000127-san-n_ame
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