PS Vita「ソウル・サクリファイス デルタ」サバイバルモード「アリスの無限魔宮」を一足先にプレイできるプレコミュイベント
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ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアはPlayStation Vita用アクション「ソウル・サクリファイス デルタ」のプレコミュイベント「魔法使いたちよ、無限魔宮に集まれ! 『ソルサク デルタ』春の超魔法バトルパーティ」を4月29日に都内某所で開催する。開催時間は13時〜18時まで。
今回のイベントでは、5月上旬のアップデートで追加される予定のサバイバルモード「アリスの無限魔宮」の先行試遊体験会がメインとなる。もちろん、開発陣との座談会なども実施される予定となっている。「アリスの無限魔宮」に挑んだり、他の来場者とマルチプレイを楽しんだり、これまでのプレコミュイベントとはひと味違った構成になっているという。試遊機のほか、フリーで遊べるスペースも用意されており、来場者が持ち寄ったPS Vitaで楽しむこともできる。
なお、「アリスの無限魔宮」とは、階層の魔物を倒してどんどんと階層を降りていくモードで、進めば進むほど強くなっていく魔物を相手に、どこまで迷宮奥深くまで進んでいけるかを競うことになる。
今回も完全応募招待制となっており、応募者多数の場合は抽選となる。
□プレコミュブログ記事
http://pscom.jp/SS_DELTA_Event
【「アリスの無限魔宮」アート】
【スクリーンショット】
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
【GAME Watch,船津稔】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140404-00000099-impress-game
※この記事の著作権は配信元に帰属します。
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ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアはPlayStation Vita用アクション「ソウル・サクリファイス デルタ」のプレコミュイベント「魔法使いたちよ、無限魔宮に集まれ! 『ソルサク デルタ』春の超魔法バトルパーティ」を4月29日に都内某所で開催する。開催時間は13時〜18時まで。
今回のイベントでは、5月上旬のアップデートで追加される予定のサバイバルモード「アリスの無限魔宮」の先行試遊体験会がメインとなる。もちろん、開発陣との座談会なども実施される予定となっている。「アリスの無限魔宮」に挑んだり、他の来場者とマルチプレイを楽しんだり、これまでのプレコミュイベントとはひと味違った構成になっているという。試遊機のほか、フリーで遊べるスペースも用意されており、来場者が持ち寄ったPS Vitaで楽しむこともできる。
なお、「アリスの無限魔宮」とは、階層の魔物を倒してどんどんと階層を降りていくモードで、進めば進むほど強くなっていく魔物を相手に、どこまで迷宮奥深くまで進んでいけるかを競うことになる。
今回も完全応募招待制となっており、応募者多数の場合は抽選となる。
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【「アリスの無限魔宮」アート】
【スクリーンショット】
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
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ネプリーグ 3月31日
内容:「ブラック・プレジデント」チームと芸人チームが対戦!
出演:ネプチューン、沢村一樹、黒木メイサ、門脇麦、永瀬匡、小籔千豊、ウーマンラッシュアワー、林修、金谷俊一郎
リンク先
クリックして見て頂戴。
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ネプリーグ 3月31日
こっちもあるよ。
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劇的に進展するクラウドファンディングの“今”
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クラウドファンディングとは、インターネットを「介在させる/させない」にかかわらず、古くからある資金調達手法です。
しかし、なぜ今また改めて注目を集めているのでしょうか。実は、オンライン新語辞典『ワード・スパイ(Word Spy)』によると、「crowdfunding」という言葉が英語圏で最初に登場したのは、2006年8 月の「ファンダヴィログ(FUNDAVLOG)」(※1)というウェブ上においてだと説明されています(※2)。
※1=ファンダヴィログ(FUNDAVLOG):動画のブログ= VLOG のコミュニティ・プロジェクト・サイト。このサイトはアップされたVLOGに対し、見た人たちが支援していく「投げ銭」の仕組みを成立させようとしていたが、現在は閉鎖されている。
※2=“crowdfunding.” word spy. Paul McFedries and Logophilia Limited.
つまり、クラウドファンディングとは大昔からある概念である一方で、21世紀に入って一般的に使われるようになった新しい言葉という側面もあるのです。なぜ新語として世の中で利用されるようになっていったか、その時代背景に「なぜ今、クラウドファンディングなのか」の答えはあります。
それには大きく分けて2つの背景が考えられます。
●1.インターネットの浸透が容易にした「直接の取引」
・インターネットの普及によるコミュニケーションの変化
まずインターネットの日常への普及が時代背景となっています。90年代後半からインターネットを利用してのクラウドファンディングが行われるようになったと書きましたが、まだこの段階では一般的に普及していたとは言えません。クラウドファンディングを実施するためにオンライン決済機能をつけたサイトを制作することは、まだまだ一般的にコスト、技術ともにハードルの高いものでした。資金を提供する側からしても、オンラインを通じて決済することには、心理的なハードルの高さやわずらわしさがありました。
先のマリリオンの事例のように、かなり思い入れのある人たちが集まらないと、それらのハードルを超えることは難しかったと思います。そもそも、インターネットに日常的にアクセスする環境がない限り、そのサイトの存在を知ることも見ることもできません。
しかし、21世紀に入りインターネットが人々の生活に浸透するにつれて、人々の生活スタイルにも変化が現われます。
ニューヨーク大学准教授であるクレイ・シャーキーが書いた書籍『みんな集まれ! ネットワークが世界を動かす』(筑摩書房)は、インターネットの普及がもたらした変化を分かりやすく紹介しています。同書によるとインターネットの汎用性の効果のうち最大のものは下記の2つだと述べています。
1. コストが限りなくゼロに近い多対多のコミュニケーションが可能であること
2. 誰に許可を得ることもなく自由にコミュニケーション・ツールを作ることのできる柔軟性
シャーキーは、インターネットが多くの人々にとって日常のツールとなることで、人々が集まることや集団で行動を起こすことに関して、これまでにかかっていたコストや障壁、手間が劇的に減って簡単になったことを指して「バカバカしいほどの集団化の容易さ」(※3)と同書で語っています。
※3=コンピューター科学者セブ・パケットが2002年のエッセイ「集団形成をバカバカしいほど簡単にする(Making Group-Forming Ridiculously Easy)」で初めて使用した言葉として紹介されている。
それに呼応するように、2000年代に入って人と人がつながるネットワークをウェブ上で構築するサービスである「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」が次々に登場します。02年のフレンドスター(Friendstar)や03年のマイスペース(MySpace)を経て、世界最大のSNSであるフェイスブック(Facebook)が誕生したのは04年、ツイッター(Twitter)は06年です。日本でも、ミクシィ(mixi)やグリー(GREE)は04年にスタートしました。
SNSの登場と普及により人々はさらに意識的に、知人や同じ趣味の者同士、あるいは市民活動や政治運動など、さまざまな理由でウェブ上に「集まる」ことが頻繁になっていきます。そしてさらに、その集団を可視化すること、個人もしくは集団としての意見を表明したり、何かを生み出すこと、可視化された個人や集団同士がつながっていくことなども驚くほど容易になったのです。
・個人の能力の「直接取引」が可能に
また同書では、「財が売り買いされる市場という制度が非常に有効であるものならば、なぜ労働者は直接市場で自分の労働力を売ったり、他人の労働力を買ったりしないのか」という問いかけをし、それに対して米国の経済学者ロナルド・H・コースの論文「企業の本質」(※4)に書かれている説を紹介しています。
※4=ロナルド・H・コース『企業・市場・法』(東洋経済新報社、1992年)
コースはこの中で、労働者は組織による監督なしに市場の中で互いにコミュニケートでき、自分の労働力を売ること、または他の労働力を買うことが可能であることを示している。だが一方で完全に開かれた労働市場は、その組織活動コスト、特に選択肢を見つけるための努力や仲間同士との合意とその実施のためのコストの面で、企業にかなわないという。先ほどの映画の例のように、仕事に関わる人々の数が増えれば増えるほど、話し合って合意しなければならない事項も増え、組織活動のコストは上昇する。
しかし、SNSの登場により、この状況に変革が訪れていることが本書では明らかにされていきます。
先の「バカバカしいほどの集団化の容易さ」のことを思い出してください。そう、これまで「それを実施するには手間がかかり過ぎる」という理由で行われなかった直接の取引が、インターネットによって「誕生パーティを開くような手軽さで、幾つかの国にまたがるグループを組織する」(シャーキー同書)ことで可能になったのです。
・クラウドソーシングの誕生
この発想から登場したのが「クラウドソーシング(crowdsourcing)」です。クラウドソーシングとは「かつては従業員が行なっていた機能を引き受け、それを不特定の(たいていは多くの)人々のネットワークに公募の形で外注する企業や組織の行為」(※5)であり、広義には「企業活動を開発するために人々(crowd)からアイデア、フィードバック、解決法を得ること」(※6)の総称です。
※5=Howe, Jeff.(2006. 6. 2).“Crowdsourcing: A Definition.” Crowdsourcing.
※6=Belleflamme Lambert and Schwienbacher, op.cit.,(本書P18、注7参照)
専門性のある仕事を組織内ではなく、外部の組織に発注する「アウトソーシング」という言葉がありますが、「クラウドソーシング」はその仕事をそれまで取引があるわけではない個人に、多くは専門のインターネット・プラットフォームを通じて発注していくという新しい雇用形態の1つと言えます。
ここまでに本書で引用したものも含め、多くの論文・書籍のなかで、クラウドファンディングはこのクラウドソーシングに含まれる概念の一部であると述べられています。
先に、企業活動を開発するために「人々からアイデア、フィードバック、解決法を得ること」と書きましたが、「アイデア、フィードバック、解決法」が、クラウドファンディングの場合は「資金」ということになります。
クラウドソーシングが発生し、浸透したのは「実施するには手間がかかり過ぎる直接の取引」がインターネットの普及によって容易になったためと書きましたが、クラウドファンディングも同様です。従来は資金調達を希望する者が、「少額ずつ資金を提供してくれる人やグループ」に出会うチャンスは限られており、また彼ら1人ひとりを説得することにはたいへんな手間がかかりました。しかし、SNSで人々がつながる時代、それが容易になったのです。これが、クラウドファンディングが現在改めて注目を浴びている理由の1つです。
●専門家による大型投資から「リーン・スタートアップ」と「クラウド」の時代へ
・流れは「リーン・スタートアップ」へ
インターネットの普及に続いて2番めの背景となるのは、ビジネスを取り巻く環境の変化です。
90年代後半に「ドットコム・バブル」と呼ばれる、IT企業への闇雲な投資が米国を中心に行われ株価が高騰しました。しかし、そこでうたわれていた事業計画は現実的ではないものも多く、21世紀に入り株価は下落、多くのIT企業が倒産し投資会社や投資家は多大な不利益を被りました。
その後は初期コストをあまりかけず、まずは試作品やα版、β版といったテスト版を作って顧客の反応を見ながら規模を大きくしていく、近年書籍のタイトルにもなって話題になった「リーン・スタートアップ」の流れに世の中は向かいます。
07年に起きた世界金融危機(サブプライムローン問題)もこの流れを後押しします。とくにIT系ビジネスでは初期の設備投資額も少なく、ビジネスを立ち上げるのに膨大な資本金は必要ありません。また投資側としても、巨額の投資をするには市場の動きを見る時間が必要ですが、他方で市場の変化が激しい現代、参入の遅れは致命的になる場合もあります(※7)。
※7=Lawton, Kevin and D. Marom.(2012). The Crowdfunding Revolution: How to Raise Venture Capital Using Social Media[ Kindle edtion]. New York: McGraw-Hill.
その流れにのって05年に設立されたベンチャー・キャピタルのYコンビネーター社(米国)は、初期段階にそれほど大きくない額を投資する手法で次々に将来有望なスタートアップに投資し、脚光を浴びました。
このように、新しいビジネスを立ち上げるのにそれほど巨額の資金を必要とせず、人々から少額ずつ調達していてもまかなえる事業規模になってきていることも、クラウドファンディングが今の時代に有効であることの理由だと思われます。
さらに言えば、前項で述べた可視化され集まった人々=クラウドは、ただ「数が多い」以上の力を持っていることが説かれ始めました。いわゆる「集合知」「みんなの意見は案外正しい」(※8)と呼ばれる現象です。
※8=ジェームズ・スロウィッキー著『「みんなの意見」は案外正しい』(角川文庫、2009年)
同時に、インターネットの出現により知識へのアクセスが劇的に容易になり、安価あるいは無料で利用できる個人的な表現ツール(SNS)が普及したため、従来、専門家しか使えなかった特権的なツールが少なくなり、専門家とアマチュアの垣根が低くなっています。「プロシューマー」の誕生です。プロシューマーとは、コンシューマー(消費者)とプロデューサー(生産者)を合成した新しい概念で、製商品の企画や開発に関与する消費者のことを言います。
これらが重なり、有望なプロジェクトや人を見つけ、その信頼性を判断したうえで投資するといったプロセスについても、専門家以外の人々が担えるようになったのです。
・クラウドファンディング専用の「プラットフォーム」が登場
これらの社会的背景とインターネットの高速化、常時接続による普及、少額のオンライン決済手段の充実によって、06年頃からクラウドファンディング専用のプラットフォームが登場します。ワード・スパイにこの言葉が新語として登録されたのがまさにこの年です。
クラウドファンディング専用のプラットフォームとは、資金調達を望むプロジェクトの内容と計画さえ運営会社の基準を通れば、誰でもそのキャンペーンの告知ページを作り、インターネット決済で資金を集めることができるWebサービスです。これにより、Web制作の詳しい知識がなくても、またインターネット決済会社への申込などの準備をしなくても、企画内容さえしっかりしていれば誰もがクラウドファンディングを利用することが可能になりました。資金調達はグッと身近になったのです。
プラットフォーム草創期に開始されたクラウドファンディング・プラットフォームのうち、現在もサービスを続けているのはミュージシャン向けのセラバンド(Sellaband:欧州/06年開始)(※9)、幅広いジャンルを手がけるインディゴーゴー(indiegogo:米国/08年開始)、そして現在全世界で最も有名なクリエイターやアーティスト向けのクラウドファンディング・サービスのキックスターター(Kickstarter:米国/09年開始)などがあります。
※9=2010年に一度倒産した後、すぐに再開
(つづく)
[山本純子,Business Media 誠]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140404-00000011-zdn_mkt-ind
※この記事の著作権は配信元に帰属します。
最新ニュースをお届けします。
クラウドファンディングとは、インターネットを「介在させる/させない」にかかわらず、古くからある資金調達手法です。
しかし、なぜ今また改めて注目を集めているのでしょうか。実は、オンライン新語辞典『ワード・スパイ(Word Spy)』によると、「crowdfunding」という言葉が英語圏で最初に登場したのは、2006年8 月の「ファンダヴィログ(FUNDAVLOG)」(※1)というウェブ上においてだと説明されています(※2)。
※1=ファンダヴィログ(FUNDAVLOG):動画のブログ= VLOG のコミュニティ・プロジェクト・サイト。このサイトはアップされたVLOGに対し、見た人たちが支援していく「投げ銭」の仕組みを成立させようとしていたが、現在は閉鎖されている。
※2=“crowdfunding.” word spy. Paul McFedries and Logophilia Limited.
つまり、クラウドファンディングとは大昔からある概念である一方で、21世紀に入って一般的に使われるようになった新しい言葉という側面もあるのです。なぜ新語として世の中で利用されるようになっていったか、その時代背景に「なぜ今、クラウドファンディングなのか」の答えはあります。
それには大きく分けて2つの背景が考えられます。
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まずインターネットの日常への普及が時代背景となっています。90年代後半からインターネットを利用してのクラウドファンディングが行われるようになったと書きましたが、まだこの段階では一般的に普及していたとは言えません。クラウドファンディングを実施するためにオンライン決済機能をつけたサイトを制作することは、まだまだ一般的にコスト、技術ともにハードルの高いものでした。資金を提供する側からしても、オンラインを通じて決済することには、心理的なハードルの高さやわずらわしさがありました。
先のマリリオンの事例のように、かなり思い入れのある人たちが集まらないと、それらのハードルを超えることは難しかったと思います。そもそも、インターネットに日常的にアクセスする環境がない限り、そのサイトの存在を知ることも見ることもできません。
しかし、21世紀に入りインターネットが人々の生活に浸透するにつれて、人々の生活スタイルにも変化が現われます。
ニューヨーク大学准教授であるクレイ・シャーキーが書いた書籍『みんな集まれ! ネットワークが世界を動かす』(筑摩書房)は、インターネットの普及がもたらした変化を分かりやすく紹介しています。同書によるとインターネットの汎用性の効果のうち最大のものは下記の2つだと述べています。
1. コストが限りなくゼロに近い多対多のコミュニケーションが可能であること
2. 誰に許可を得ることもなく自由にコミュニケーション・ツールを作ることのできる柔軟性
シャーキーは、インターネットが多くの人々にとって日常のツールとなることで、人々が集まることや集団で行動を起こすことに関して、これまでにかかっていたコストや障壁、手間が劇的に減って簡単になったことを指して「バカバカしいほどの集団化の容易さ」(※3)と同書で語っています。
※3=コンピューター科学者セブ・パケットが2002年のエッセイ「集団形成をバカバカしいほど簡単にする(Making Group-Forming Ridiculously Easy)」で初めて使用した言葉として紹介されている。
それに呼応するように、2000年代に入って人と人がつながるネットワークをウェブ上で構築するサービスである「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」が次々に登場します。02年のフレンドスター(Friendstar)や03年のマイスペース(MySpace)を経て、世界最大のSNSであるフェイスブック(Facebook)が誕生したのは04年、ツイッター(Twitter)は06年です。日本でも、ミクシィ(mixi)やグリー(GREE)は04年にスタートしました。
SNSの登場と普及により人々はさらに意識的に、知人や同じ趣味の者同士、あるいは市民活動や政治運動など、さまざまな理由でウェブ上に「集まる」ことが頻繁になっていきます。そしてさらに、その集団を可視化すること、個人もしくは集団としての意見を表明したり、何かを生み出すこと、可視化された個人や集団同士がつながっていくことなども驚くほど容易になったのです。
・個人の能力の「直接取引」が可能に
また同書では、「財が売り買いされる市場という制度が非常に有効であるものならば、なぜ労働者は直接市場で自分の労働力を売ったり、他人の労働力を買ったりしないのか」という問いかけをし、それに対して米国の経済学者ロナルド・H・コースの論文「企業の本質」(※4)に書かれている説を紹介しています。
※4=ロナルド・H・コース『企業・市場・法』(東洋経済新報社、1992年)
コースはこの中で、労働者は組織による監督なしに市場の中で互いにコミュニケートでき、自分の労働力を売ること、または他の労働力を買うことが可能であることを示している。だが一方で完全に開かれた労働市場は、その組織活動コスト、特に選択肢を見つけるための努力や仲間同士との合意とその実施のためのコストの面で、企業にかなわないという。先ほどの映画の例のように、仕事に関わる人々の数が増えれば増えるほど、話し合って合意しなければならない事項も増え、組織活動のコストは上昇する。
しかし、SNSの登場により、この状況に変革が訪れていることが本書では明らかにされていきます。
先の「バカバカしいほどの集団化の容易さ」のことを思い出してください。そう、これまで「それを実施するには手間がかかり過ぎる」という理由で行われなかった直接の取引が、インターネットによって「誕生パーティを開くような手軽さで、幾つかの国にまたがるグループを組織する」(シャーキー同書)ことで可能になったのです。
・クラウドソーシングの誕生
この発想から登場したのが「クラウドソーシング(crowdsourcing)」です。クラウドソーシングとは「かつては従業員が行なっていた機能を引き受け、それを不特定の(たいていは多くの)人々のネットワークに公募の形で外注する企業や組織の行為」(※5)であり、広義には「企業活動を開発するために人々(crowd)からアイデア、フィードバック、解決法を得ること」(※6)の総称です。
※5=Howe, Jeff.(2006. 6. 2).“Crowdsourcing: A Definition.” Crowdsourcing.
※6=Belleflamme Lambert and Schwienbacher, op.cit.,(本書P18、注7参照)
専門性のある仕事を組織内ではなく、外部の組織に発注する「アウトソーシング」という言葉がありますが、「クラウドソーシング」はその仕事をそれまで取引があるわけではない個人に、多くは専門のインターネット・プラットフォームを通じて発注していくという新しい雇用形態の1つと言えます。
ここまでに本書で引用したものも含め、多くの論文・書籍のなかで、クラウドファンディングはこのクラウドソーシングに含まれる概念の一部であると述べられています。
先に、企業活動を開発するために「人々からアイデア、フィードバック、解決法を得ること」と書きましたが、「アイデア、フィードバック、解決法」が、クラウドファンディングの場合は「資金」ということになります。
クラウドソーシングが発生し、浸透したのは「実施するには手間がかかり過ぎる直接の取引」がインターネットの普及によって容易になったためと書きましたが、クラウドファンディングも同様です。従来は資金調達を希望する者が、「少額ずつ資金を提供してくれる人やグループ」に出会うチャンスは限られており、また彼ら1人ひとりを説得することにはたいへんな手間がかかりました。しかし、SNSで人々がつながる時代、それが容易になったのです。これが、クラウドファンディングが現在改めて注目を浴びている理由の1つです。
●専門家による大型投資から「リーン・スタートアップ」と「クラウド」の時代へ
・流れは「リーン・スタートアップ」へ
インターネットの普及に続いて2番めの背景となるのは、ビジネスを取り巻く環境の変化です。
90年代後半に「ドットコム・バブル」と呼ばれる、IT企業への闇雲な投資が米国を中心に行われ株価が高騰しました。しかし、そこでうたわれていた事業計画は現実的ではないものも多く、21世紀に入り株価は下落、多くのIT企業が倒産し投資会社や投資家は多大な不利益を被りました。
その後は初期コストをあまりかけず、まずは試作品やα版、β版といったテスト版を作って顧客の反応を見ながら規模を大きくしていく、近年書籍のタイトルにもなって話題になった「リーン・スタートアップ」の流れに世の中は向かいます。
07年に起きた世界金融危機(サブプライムローン問題)もこの流れを後押しします。とくにIT系ビジネスでは初期の設備投資額も少なく、ビジネスを立ち上げるのに膨大な資本金は必要ありません。また投資側としても、巨額の投資をするには市場の動きを見る時間が必要ですが、他方で市場の変化が激しい現代、参入の遅れは致命的になる場合もあります(※7)。
※7=Lawton, Kevin and D. Marom.(2012). The Crowdfunding Revolution: How to Raise Venture Capital Using Social Media[ Kindle edtion]. New York: McGraw-Hill.
その流れにのって05年に設立されたベンチャー・キャピタルのYコンビネーター社(米国)は、初期段階にそれほど大きくない額を投資する手法で次々に将来有望なスタートアップに投資し、脚光を浴びました。
このように、新しいビジネスを立ち上げるのにそれほど巨額の資金を必要とせず、人々から少額ずつ調達していてもまかなえる事業規模になってきていることも、クラウドファンディングが今の時代に有効であることの理由だと思われます。
さらに言えば、前項で述べた可視化され集まった人々=クラウドは、ただ「数が多い」以上の力を持っていることが説かれ始めました。いわゆる「集合知」「みんなの意見は案外正しい」(※8)と呼ばれる現象です。
※8=ジェームズ・スロウィッキー著『「みんなの意見」は案外正しい』(角川文庫、2009年)
同時に、インターネットの出現により知識へのアクセスが劇的に容易になり、安価あるいは無料で利用できる個人的な表現ツール(SNS)が普及したため、従来、専門家しか使えなかった特権的なツールが少なくなり、専門家とアマチュアの垣根が低くなっています。「プロシューマー」の誕生です。プロシューマーとは、コンシューマー(消費者)とプロデューサー(生産者)を合成した新しい概念で、製商品の企画や開発に関与する消費者のことを言います。
これらが重なり、有望なプロジェクトや人を見つけ、その信頼性を判断したうえで投資するといったプロセスについても、専門家以外の人々が担えるようになったのです。
・クラウドファンディング専用の「プラットフォーム」が登場
これらの社会的背景とインターネットの高速化、常時接続による普及、少額のオンライン決済手段の充実によって、06年頃からクラウドファンディング専用のプラットフォームが登場します。ワード・スパイにこの言葉が新語として登録されたのがまさにこの年です。
クラウドファンディング専用のプラットフォームとは、資金調達を望むプロジェクトの内容と計画さえ運営会社の基準を通れば、誰でもそのキャンペーンの告知ページを作り、インターネット決済で資金を集めることができるWebサービスです。これにより、Web制作の詳しい知識がなくても、またインターネット決済会社への申込などの準備をしなくても、企画内容さえしっかりしていれば誰もがクラウドファンディングを利用することが可能になりました。資金調達はグッと身近になったのです。
プラットフォーム草創期に開始されたクラウドファンディング・プラットフォームのうち、現在もサービスを続けているのはミュージシャン向けのセラバンド(Sellaband:欧州/06年開始)(※9)、幅広いジャンルを手がけるインディゴーゴー(indiegogo:米国/08年開始)、そして現在全世界で最も有名なクリエイターやアーティスト向けのクラウドファンディング・サービスのキックスターター(Kickstarter:米国/09年開始)などがあります。
※9=2010年に一度倒産した後、すぐに再開
(つづく)
[山本純子,Business Media 誠]
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