2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

森下九段とツツカナが創り出したもの「第3回将棋電王戦」第4局 - 好敵手から生まれた名勝負の秘密

いつもご覧いただき、ありがとうございます♪

最新ニュースをお届けします。




●プロ側が敗れると団体戦の敗北が決まる戦いに、矢倉の伝道師が挑む
20時38分、森下卓九段投了。
団体戦としての「第3回将棋電王戦」は、この瞬間に決着した。



団体戦の敗北という事実は重い。しかし、大会の総括を論じるのは最終戦を終えてからでいいだろう。ここでは、大熱戦となった第4局の内容にできるだけ迫ってみたい。

将棋のプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトが戦う「第3回将棋電王戦」第4局、森下卓九段対ツツカナ(開発者:一丸貴則氏)の一戦が、4月5日に神奈川県・小田原城で行われた。対戦形式は5対5の団体戦で、ここまで将棋ソフトの2勝1敗。プロ側が敗れれば団体戦の敗北が決まる戦いだ。

「矢倉は将棋の純文学である」

将棋電王戦の創設に尽力した、故・米長邦雄永世棋聖の言葉である。

「矢倉」というのは将棋の戦法名のひとつのこと。将棋の戦法は大きな分類でざっと10種類ほどあるが、こんな例えをされる戦法は他にない。プロ棋士にとって、矢倉は特別な戦法なのだ。

本局は、先手のツツカナと後手の森下九段の呼吸がぴたりと合って、一直線に矢倉に進んだ。大一番に相応しい戦いの幕開けである。

○矢倉の伝道師・森下卓

森下卓九段は、1980年台後半から90年台前半にかけて大活躍した棋士。勝率は常にトップクラス、タイトル戦にも次々と出場した。その活躍の原動力となったのが矢倉戦法である。その中でも「森下システム」と呼ばれる作戦の体系は、森下九段が築き上げた偉大な定跡であり、矢倉の進化と発展に大きな影響を与えた。

矢倉戦法でトッププロの地位を築いた森下九段は、1999年に『現代矢倉の思想』、『現代矢倉の闘い』(河出書房新社刊)の2冊の矢倉の定跡書を記している。矢倉党のバイブル的な棋書となっており、この本で矢倉を学んだという将棋ファンも多いだろう。森下九段は将棋ファンにとって、矢倉の伝道師なのである。その伝道師が、矢倉で電王戦に挑む。矢倉ファンにとってこれほど燃えるシチュエーションはない。

森下将棋の特徴は、とにかく「勝ち急がない」こと。力をためて溜めて、そろそろ爆発させる頃合いか、という局面でもまだためる。焦れた相手が無理に攻めて来れば、万全の態勢で迎え撃ち、相手が出て来なければ、一歩一歩確実に追い詰めて寄り切る。王道を行く横綱相撲が森下九段の将棋だ。

ただ、そういった将棋は中盤が長く、ねじり合いになる。中盤の長い将棋はコンピュータがもっとも得意とするところ。これまでの電王戦を見る限り、中盤の長い将棋でプロ棋士が勝った例はない。果たして森下九段は、対コンピュータ戦に特化した中盤の短い作戦を用いるのか、それとも自分らしいスタイルで勝負するのだろうか。

●コンピュータの思考から学ぶもの
○急戦と持久戦の分かれ道

序盤の最初のポイントが以下の局面だ。

矢倉戦法には大きく分けてふたつの戦い方がある。ひとつは「急戦」であり、ひとつは「持久戦」だ。早い段階で積極的に戦いを始めるのが急戦で、一気に終盤に入ることもありえる。すぐに激しい戦いになるという点だけでいえば、第3局の「横歩取り」に近いイメージであり、対コンピュータの戦略として有力と思われる。

ニコニコ生放送解説の行方尚史八段も、事前の噂として「森下九段は急戦策を狙っている」と聞いていたと言う。しかし、図の△5二金は持久戦志向の手だ。森下九段が本番で予定の作戦を変更したのだろうか。

「矢倉になって、先手の5手目が▲7七銀なら急戦の予定だったんです。練習ではツツカナが▲7七銀とやってくることも多かったので。しかし、当日の5手目は▲6六歩でしたので、その場合は当初から持久戦でじっくり戦うつもりでした」(森下九段)

5手目▲7七銀も矢倉の定跡の一手だが、中央(5筋)がやや薄くなるため、後手から見ると急戦が有力な作戦になる。そのため、現在のプロ同士の戦いでは5手目▲7七銀はあまり指されていない。5手目▲6六歩に対しては、急戦も指されていはいるが、どちらかといえば持久戦策を取るプロが多い。つまり森下九段は、初めから対コンピュータ用の特別な戦略ではなく、純粋に矢倉党としてベストと信じる作戦で戦うつもりだったことになる。

○コンピュータの思考から学ぶもの

森下九段が持久戦を選択してからは、しばらく平穏な定跡の駒組みが続く。しかし、図の▲1六歩を見て、解説の藤井九段、行方八段が揃って「え! ▲1六歩? これは!」と反応した。▲1六歩が悪手というわけではないのだが、このタイミングで突くプロ棋士はほとんどいない。あくまで感覚的な問題なのだが、プロ的には違和感のある手順なのだ。

一丸氏により後日公開されたツツカナの思考ログを見ると、29手目の▲7九玉までは全て考慮時間0秒で指されており、▲1六歩に初めて5分ほど時間を使っていた。つまり、この局面から定跡データを使うのをやめて、ツツカナが自力で考え始めたということだ。

藤井九段と行方八段は、もちろんそのことは知らずに解説していた。しかし、コンピュータが自力で考えて指した最初の一手を見て、すかさず反応したのである。この辺りの感覚は、プロ棋士ならではのものだ。そして、ふたりはツツカナの▲1六歩をさらに分析する。

行方八段:コンピュータは、端のほうが価値が高いと判断するんですね。

藤井九段:▲8八玉は確かに上がらないほうがいいこともある。端を攻められたときに▲8八銀と引いて受けるとか。だから▲1六歩のほうがこの局面では価値が高いと。

行方八段:ちょっと「なるほど」と思いますよね。

藤井九段:我々も見習わないといけないか。

実際には▲1六歩がプロの盲点になっていた好手だった、というわけではない。しかし、常識にとらわれず、目の前の局面を純粋に見て最善手を探すコンピュータの考え方が、ときにプロの気が付かない新しい手を探し出す可能性があることに、ふたりは素直に感心し、プロもそこから学ぶべきことがあるかもしれないと考えたのだろう。自力で考えてプロを驚かせたツツカナ。しかしこの後、矢倉定跡の前に苦戦に陥ることになる。

●矢倉伝道師の面目躍如の一手
○プロなら絶対に反発する手

ツツカナは▲1六歩に続いて▲1五歩と連続で端歩を突いた。これは若干作戦の幅を狭くした程度で形勢にほとんど影響はない。問題はその後、35手目に▲4六銀と出た手にあった。

行方八段:これは……。次に▲3七桂と跳ねられれば理想的ですけど、図々しい手ですよね。

藤井九段:端を突き越した上に▲4六銀と出るのは相当図々しい。プロなら「ふざけんなよ!」と、絶対△4五歩と反発しますね。

簡単に言うとツツカナの指した▲4六銀は、本来両立しえないはずのふたつの理想的な駒組みを、同時に実現しようとした手だ。おいしいものをおなか一杯食べながら、痩せようとしているようなものなのである。

ただし、これで後手が大優勢というわけではない。例えば▲4六銀と出た局面から先手をプロ棋士が、後手をアマチュアが持って指せば、まず先手のプロ棋士が勝つだろう。プロ同士なら、7割ぐらいは後手が勝つかもしれない。そのぐらいの微差なのである。

だが、矢倉の専門家である森下九段には十分過ぎる差だった。ここからの進行は、森下九段が30年の棋士人生で練り上げて来た矢倉の真髄が発揮されるのである。

○矢倉伝道師の面目躍如の一手

対局は図の局面で森下九段の手番で昼食休憩に入った。

控室や解説会場で予想されていたのは△5六銀、△7三桂、△8六歩、△4六歩などだったが、後の進行は難しく、形勢の優劣は分からないとされていた。前図の▲4六銀は成立しない図々しい手、という認識はあっても、その後の具体的な戦い方の知識までは、ほとんどのプロは持っていなかったのである。

しかし、森下九段はただ一人この局面まで想定していた。以下は終局後の記者会見で森下九段が語った内容である。

「▲4五歩と位の歩を取られて一歩損で、通常では後手がかなり損だと思われがちな格好なんですけども、△4六歩と垂らす手が発見されて後手のほうがいけるのではないかと言われているんですね」(森下九段)

昼食休憩明けに指されたのは△4六歩。森下九段にとってこの手は、研究済みで定跡も同然だったのだ。矢倉の森下、面目躍如の一手である。

●検討陣がのけぞる攻防
○中盤のねじり合いは互角の進行

森下九段の想定通りに進んでいた本局だが、ツツカナは、自身が+150〜250点程度有利であると評価していた。その点数がくっと落ち始めたのが次の局面だ。

図で先手の角は取られることが避けられなくなっている。もちろんツツカナがそんな簡単なことを見落としているわけはなく、角を取られても不利にはならないと見込んでいたわけだが、実際に取られてみると急に自信を失いはじめたのだ。

そして控室のプロ棋士も、角を取れる展開になったところで森下九段が指しやすいと判断している。ひとり別次元の高い知識と経験で指し進めてきた森下九段に、ようやく周囲の評価が追いついてきた感じである。

とはいえ、まだ決定的な差がついたわけではない。ここから先は非常に難解な中盤の戦いが続く。控室の評価も、ツツカナの評価値も細かく揺れ動いていた。中盤のねじり合いはコンピュータの強さが最も発揮されるとして恐れられているところであり「こういう展開は人間が勝ちにくいのでは」と心配する声も聞こえだした。

だが、矢倉伝道師の読みは、難解な中盤戦でコンピュータに勝るとも劣らない冴えを見せる。

○検討陣がのけぞる攻防

図6の▲2八角は、人間の感覚では非常に苦しい手だ。強力な攻め駒である角を受けのためだけに自陣に手放すのはもったいない、指しにくい、というのが人間の感覚である。だが、森下九段はこの手を「ツツカナは絶対に角を打って辛抱してくる」と読んでいたという。

さらに検討陣を驚かせたのが図7の局面。手順で言うと△5八歩成▲同金△3八金とした局面である。大事な歩を成り捨てて、金を相手の玉とは反対方向に使っていく。将棋のセオリーとは正反対の構想であり、検討陣は森下九段の真意を図りかねていた。それでも角を取ることができれば不満はないが、先手の角は1七に逃げることができる。そこで△2九金と1九の香を取りにいく手も検討されたが、香1枚取るのに金をそっぽに使うようでは大損なのだ。

ところがツツカナは△3八金に対して角を逃げずに▲5七金とした。この手を見た検討陣は思わずのけぞったと言う。角金交換になれば△3八金とそっぽに金を使った損も帳消しになる。これはツツカナがミスをした、森下九段が大儲けをした、誰もがそう思ったのも無理はない。だが真実は別であった。

▲1七角には△1五銀が森下九段の用意していた手だ。この手は次に△2四歩と桂を取りにいく狙いと、△1六銀と角を取りにいく狙いがある。先手が▲5七金と飛車の横利きを通して3八金を取りに来れば、そこで△2九金と入るのだ。さらに▲6九飛と金を追いかけてきても、△1九金▲同飛△1六香で角と飛車を串刺しにできるというわけである。

森下九段はこの変化を読み、▲1七角とは逃げられないことを見越して△3八金と一見筋悪の手を指した。そしてツツカナもその変化を読んで▲5七金としたのである。悪手の応酬に見えた手順は、実は必然であり、最善手の応酬だったのだ。

森下九段とツツカナの壮絶な読み合いが展開し、形勢は一進一退で夕食休憩に入る。そして休憩明けの2手が、この名勝負の明暗を分けた。

●「まるで、ツツカナの方が森下九段のようだ」
○一瞬のチャンスが一転して大ピンチに

夕食休憩明け、ツツカナが指した▲4四金。この手に森下九段は「驚いた」と言う。この「驚いた」は、良い手を指されて驚いたという意味ではない。その逆に森下九段にとって「ありがたい手」だったため驚いたのだ。

▲4四金はなぜ森下九段にとって「ありがたい手」だったのか。4四の地点に駒を打ち込んでいく攻めは、先手の狙い筋であり、その意味では自然な手。ただ、この時点では時期尚早だったのだ。局面は中盤と終盤の境目といった状況なのだが、▲4四金はいきなり終盤に持ち込もうとする強引な手で、むしろ相手に金という質駒を与えてしまったデメリットのほうが大きいのである。

「▲4四金はありがたかった。それまで少しいいか、少なくとも悪くはないと思っていたわけですが、なかなか決め手が見つからなかった。そこに▲4四金が来たので、ああこれなら良くできるだろうと、そう思ってしまったんですね。ところが、それで気が緩んでしまったのか、直後に指した△8五桂が大悪手でした」(森下九段)

森下九段は△8五桂には▲8八銀と引くしかないと読んでいた。そこで△7五歩と突いて歩の入手を図れば、好調に攻めが続くと見ていたのだ。そして本譜の▲8六銀には△5九角と打つ手が厳しいので、先手は銀を上がれないと読んでいたのである。

ところが▲8六銀と上がられてみると、△5九角には▲8五銀△同飛▲5八金と強く対応されて困ることに気がついたという。やむなく端に桂を成り捨てて攻め続けたものの、先手に桂を渡したために、自陣がいっぺんに危なくなってしまう。

▲4四金を打った時点では、ツツカナが時期尚早な攻めに出たことでピンチに陥ったのだが、△8五桂〜△9七桂成と攻めたことで、劇的なまでに立場が入れ替わってしまったのだ。

△9七桂成と成り捨てたのが90手目。ここまで、ずっと互角に近い推移を続けていたツツカナの評価値がぐんぐんと上がりだした。

91手目  +349
97手目  +592
105手目 +1124

ついに逆転が難しいと言われる1000点のラインを突破する。いつのまにかツツカナの駒台には多くの駒が載っていた。相手の攻めを冷静に受け止めて力をためた結果だ。

「まるで、ツツカナの方が森下九段のようだ」

控室の誰かがそう言ったとき、ツツカナが蓄えた力を爆発させて大熱戦に終止符が打たれた。

○コンピュータはプロの将棋を変えるか

終局直後、ニコニコ生放送では「名局だ」、「名勝負だった」というコメントが多く見られた。その時点では、両者の指し手の詳しい意味が分かっていなかったにも関わらずだ。たぶん、リアルタイムで観戦していた人たちは何かを自然と感じ取っていたのだろう。

控室では、終盤ツツカナが森下九段のような指し回しを見せたことで、森下九段がお株を奪われる形で敗れたのではないか、と見る向きもあった。だが、それはおそらく違う。森下九段とツツカナの将棋は見事に噛み合っていた——、その結果として素晴らしい棋譜が生み出されたのではないだろうか。名勝負は決してひとりでは生み出せない。好敵手がいて初めて生まれるのだから。

「電王戦は久しぶりに燃えました。将棋の情熱を取り戻せた気がします」

終局後に森下九段が力強く語った言葉だ。その3日後の火曜日、東京の将棋会館で公式戦を戦う森下九段の姿があった。トッププロを相手に、いかにも森下九段らしい将棋で快勝していた。

同日、第1局の対局者、菅井竜也五段も東京で公式戦を戦っていた。そこで彼が見せた作戦は、なんと第3局でYSSが指した横歩取りの△6二玉を改良した構想であった。さらにその2日後の木曜日、今度は第3局に快勝した豊島将之七段が、さらに別バージョンの△6二玉を採用していた。

プロ棋士は本当に純粋な人間だ。彼らが望むことはただひとつ「もっともっと将棋が強くなりたい」、ただそれだけなのだろう。コンピュータが良い手を指せば、彼らは迷わずそれを吸収する。敗北すら自らのエネルギーに変えて戦っていく。コンピュータが強くなるほどに、プロ棋士もまた強くなって、我々を一層楽しませてくれるに違いない。

(宮本橘)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140411-00000152-mycomj-ent
※この記事の著作権は配信元に帰属します。














関連記事

さまぁ~ずのちょっとだけ変えてみよう 4月9日

内容:DVDレンタル4時間50円 新人店員のレジに並んだら特典がつく 妻と旦那の仕事を変えてみる など

出演:さまぁ~ず、中村アン、はいだしょうこ、藤本美貴 ほか











こっちもあるよ。

さまぁ~ずのちょっとだけ変えてみよう 4月9日



もひとつ。

さまぁ~ずのちょっとだけ変えてみよう 4月9日




ラブサーチ縁結びで婚活



関連記事

ぐるナイ 2時間SP 4月10日

内容:クビ女優・杏が自腹総額91万6700円の返金求めて華麗にカムバック! 矢部ウエディングを独占公開!完全ウラ側 など

出演:ナインティナイン、国分太一、江角マキコ、上川隆也、平井理央、杏、ウエンツ瑛士、八代亜紀、後藤輝基(フットボールアワー)、和牛、馬と魚、梶恵理子、大林素子、フィフィ、高橋メアリージュン、おのののか、武井壮、川原和久、山崎賢人、KABA.ちゃん、加賀美セイラ、ヒロシ、野呂佳代、アルコ&ピース、ウーマンラッシュアワー













ラブサーチ縁結びで婚活



関連記事

LIFE!人生に捧げるコント2 4月10日

内容:人見知り スポーツ番長 託された男 宇宙人総理 愛する母へ イカ大王の深海悩み相談室 恋のチムニー など

出演:内村光良、田中直樹、西田尚美、星野源、石橋杏奈、池田一真、塚本高史、塚地武雅(ドランクドラゴン) ほか














ラブサーチ縁結びで婚活



関連記事

アウト×デラックス 未公開SP 4月10日

内容:未公開&アウトなロケSP!

出演:矢部浩之、マツコ・デラックス、古閑美保、武田双雲 ほか











こっちもあるよ。

アウト×デラックス 未公開SP 4月10日




ラブサーチ縁結びで婚活



関連記事

アメトーク ココイチ芸人 4月10日

内容:CoCo壱番屋を愛するココイチ芸人たちが集合! 常連客ならではのあるある 実際の店舗で人気のメニューやオススメの食べ方 など

出演:雨上がり決死隊、秋山竜次(ロバート)、千原ジュニア、後藤輝基(フットボールアワー)、陣内智則、小籔千豊、中川家礼二、大地洋輔(ダイノジ)、田中卓志(アンガールズ)











こっちもあるよ。

アメトーク ココイチ芸人 4月10日




ラブサーチ縁結びで婚活



関連記事

コンピュータアーキテクチャの話 第303回 マルチコア以下の状況にあるメニーコアプロセサの電源制御

いつもご覧いただき、ありがとうございます♪

最新ニュースをお届けします。




○メニーコアプロセサの電源制御

現在、商品化されているTileraのTile-GxプロセサについてはDVFSや電源スイッチなどの電源制御に関する記述は見られず、このような機能は実装されていないと思われる。



一方、IntelのXeon Phi 5110PプロセサはDVFSやターボモード、コア(とVPUのペア)のクロックオフ、電源オフなどの機能を持っているが、最大負荷のコアの動作状態をベースに決めた電源電圧やクロックを全コアに適用しており、コアごとの電源オフは行われていない。

このように、メニーコアプロセサの電源制御のレベルは、マルチコア以下という状況である。これは、これらのメニーコアプロセサは全コアがほぼ同様に動くような使い方を想定しているので、電力制御としては全体をまとめてシングルコアのように考えているからではないかと思われる。また、現在のメニーコアチップは集積するコア数を増やすのが第一で電源制御にチップ面積を割く余裕がない、というのもその理由ではないかと思われる。

○NVIDIAのTegra 3

NVIDIAのTegra 3は、4コアのARM Cortex A9コアとGPUやその他の回路を集積したSoC(System on Chip)で、GoogleのNexus 7タブレットなどに採用されている。このTegra 3は、図8.3に示すように、Core 1〜4に加えてCore 1 companionと書かれたコンパニオンコアが搭載されており、5コアのマルチコアプロセサとなっている。なお、すでにTegra4が発表されており、コアがCortex A15に変更され、GPUが大幅に強化されているなどの違いはあるが、ここのテーマであるDVFSによる省電力化の観点ではTegra3と変わりはない。

処理負荷が重い場合は、Core 1〜4を使うが、処理量が減ってくると使用するコア数を減らし、不要なコアの電源スイッチをオフにする。さらに処理量が減ると、Core 1だけを使い、DVFSで負荷に合わせて電源電圧を下げていく。ここまでは、通常のマルチコアプロセサの制御と同じであるが、Tegra3では、必要な性能がCore 1をDVFSで最低のクロックにしても処理能力が余ってしまう場合は、Core 1のプログラムカウンタやレジスタなどの状態をコンパニオンコアにコピーして、処理をコンパニオンコアに移す。

一方、処理負荷が増えてきてコンパニオンコアでは対応できなくなってくると、プログラムカウンタやレジスタの状態をCore 1にコピーして処理を高速コアに戻してやり、さらに負荷が増えるとCore 2〜4を使っていく。

図8.4はTegra 3のチップ写真で、中央の5個の黄色の部分がCortex A9コアである。この写真で見る限りでは5個のコアに差はなく、コンパニオンコアも通常コアと同じレイアウトである。しかし、通常コアはTSMCの40Gと呼ばれる速度は速いがリーク電流も多いトランジスタを使っているのに対して、コンパニオンコアは40LPという速度は遅いが、リーク電流は1/10かそれ以下というトランジスタを使っている。

NVIDIAのホワイトペーパーには図8.5が載っており、高速トランジスタを使う通常コアのCPU Aは性能が低い状態でも多くの電力を必要とするが、性能向上に伴う電力の増加は緩やかである。一方、低電力プロセスのトランジスタを使うコンパニオンコアCPU Bは性能が低い状態の電力は少ないが、高い性能を必要とする場合の消費電力は通常コアよりも大きくなると説明されている。つまり、両者の線の交点より高い性能を必要とする場合はCPU Aを使い、それ以下の性能で良い場合にはCPU Bを使うことにより性能/電力を改善することができる。

タブレットやスマホなどでは、操作をしていないアイドル状態の時間が長いが、この状態でもCPUをすべて止めてしまうわけには行かないが必要な性能はほぼゼロで、図8.5のグラフの左端の状態の時間が長い。従って、コンパニオンコアを使うことによる電力低減と電池寿命の延長は大きな意味があり、マルチコアを低負荷時の電力削減に使った注目すべき技術である。

(Hisa Ando)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140411-00000034-mycomj-sci
※この記事の著作権は配信元に帰属します。














関連記事
カテゴリ
最新記事
最新コメント
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
Powered by FC2 BLOG

Let's start blogging!!

Powered by FC2 Blog

リンク
カレンダー
03 | 2014/04 | 05
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
マイりこめんど
月別アーカイブ
検索フォーム
ポチっとな

FC2Blog Ranking

ブロとも申請フォーム

ブロともになりましょうヽ(^。^)ノ

QRコード
QR